鹿島灘サーフヒラメアングラーの黙示録

鹿島灘などの遠浅サーフでどうしたらヒラメを釣る事が出来るのか考えてます。

【2020年振返り】サーフルアーランキング

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サーフで使用されているルアーの中からSNSでの話題性や実際に釣果の多かった物、市場での入手難度から僕の独断と偏見でランク付けをしている。

 

どんなルアーが良く使われていたのか、買われていたのかという参考程度に見て欲しい。

 

 

 

1位 Blue Blue ジョルティ

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話題性 ★★☆☆☆

釣果実績★★★★★

入手難度★★★★☆

 

サーフでの実用性と入手難度の高さ、釣果実績などから文句なしではないかと思う。

 

15g、22g、30gと充実していてサーフで使用する場合にもありがたいラインナップとなっている。

 

どれもサーフで使いやすいが、やはり一番無難な22gの人気が高い。

 

個人的には遠浅サーフで使いやすい15g、爆風でもぶっ飛ぶ30gと役割がはっきりしてるため出番の方が多い。

 

ルアーとしての出来の良さからBlue Blueの本気度が伝わってくる、同じくらいの値段なのに比べると他社のルアーが安っぽく感じてしまう。

 

しっかり作られている分、ワーム部の交換がフックを外さないとできないため、釣り場でワームにトラブルが起きると手返しが悪くなってしまう。

 

ただそのワームも硬めなのですぐにダメになると言うことはない。

 

しかしそれを代償にソフトルアーらしさ(ライブ感)が少し犠牲になっている。

 

シーバスソフトルアーにカテゴライズされる宿命かコアマンのVJと比較されるけど、方向性が違うので個人的には比較するルアーではないと感じている。

 

手返し改善のためルアーボックスに各2個(計6個)常備しているので、僕の釣行時のタックルボックス(リバーシブル2個分)はジョルティが4分の1占拠している。

 

今なら普通に買える(カラーも選べる)ので来年も釣りをする予定ならば今のうちにストックしておいた方が良いと僕は思う。ジョルティはいくつあっても構わないと僕は思っている。

 

2位 DUO フリッパーZ36g

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話題性 ★★★☆☆

釣果実績★★☆☆☆

入手難度★★★★★

 

なんて言うか市場に遊ばれたルアー、例えるなら仕手株

 

気がついた時には品薄になっていて、それに気付いたかのように運営サイドの人達が慌てたようにフリッパーZを使いだすと言う謎のムーブが起きていた。

 

他にもZ24g、Z42gと展開しているがそちらは売れ残っている。

 

さらにZの付いてない方(ノーマル)のフリッパー(32g、40g)も抱えてるためこれはそもそもの生産数自体少なめだったのではないかと僕は推測する。

 

手作業で塗装している企業なのでそんなにジグばかり作るわけにはいかないだろう。

 

DUOの供給力的に本腰を入れてやれば収束するんじゃないかと僕は思うけど、希少ルアーはメーカーのPRになるから僕なら収束させない。

 

ルアーコンセプト

ちなみにコンセプトはスローに引けるメタルジグ。

 

素材に亜鉛を使うことで比重が軽くなってボリュームアップでアピール力を上げて沈下速度を落とせる。

 

亜鉛採用のメタルジグは他メーカーからも出てる、ただサーフ用と謳っているのは探せば見つかるかもしれないけど僕が知る限りではDUOのフリッパーZだけ。

 

リアにダブルフックが無いと絶対ダメと言うような拘りがなければ亜鉛素材のメタルジグと言うのなら探すと結構ある。

 

実際に手にして思ったのはサーフで使うにしては妙にデカく感じるメタルジグ、デカさの割に軽いので、しっかり飛ぶのか投げるまで心配だった。

 

そこは僕の意に反して爆風でもちゃんとジグらしくぶっ飛んでいった、ジグとしての飛距離は問題はない。

 

海が荒れすぎると使いにくくなるのはジグの役割として個人的にどうなのかと思うけど、スロージグとしてルアーローテの中に組み込むのはありかな。

 

具体的に言うと、亜鉛→ノーマル→タングステンと海の状況に応じて比重を上げて行くと言うような使い方になる。

 

それでも入手困難なら無理に買わなくても良いんじゃないかと僕は思う。

 

3位 DUO マットピンクカラー

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話題性 ★★★★☆

釣果実績★★★☆☆(商品により変動)

入手難度★★★★★(商品により変動)

 

大雑把にカラー名でランクインはどうかと思った。

 

でもそれくらいマットピンクは品切れで、供給が安定してる定番ルアーでもマットピンクだけはどこ探しても売ってないと言うレベルだったので外すことも出来なかった。

 

ただ、サーフルアーにはルアーが砂に擦れるから塗装がすぐに剥げると言う宿命がある。

 

なので、ウレタンでコーティングするのがサーフアングラーがルアーを手に入れた後にする儀式みたいな物になっているので、ほとんどの人はツヤツヤのピンクを使っている。(マットピンクとは)

 

こだわる人はそれに軽くヤスリがけしたり、アスベストのようなスポンジで擦ったりして再度マットに加工すると言う努力をしている。

 

特に人気があるルアー

釣果の安定しているウェッジ120Sや新製品(アクシオンスリムなど)のマットピンクカラーは特に人気が高い。

 

個人的に売れ残ってるマットチャートを見るとなんでこっちはダメなのかと少し切ない気持ちになるがそれも人気カラーだから次に行った時には無くなっている。

 

特別バエ賞 シマノ ヒラメミノーフラッシュブースト

 
 
 
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話題性 ★★★★★(発売時)

釣果実績★☆☆☆☆

入手難度★☆☆☆☆

 

インスタ最強のバエルアー

インスタにあげるとずっとキラキラしてくれるので簡単にバエるルアー、それがシマノのフラッシュブーストシリーズ。

 

前からフラッシュブースト搭載ルアーやエギは存在していたけど、それのサーフ用のミノーに採用されたもの。(出来たらシンペンでも出して欲しい。)

 

いつでも勝手に震えてるので無限ループでもずっと見てられる、バエるためのルアー。(大きな声では言えないが買った人が多そうな割には釣果はほとんど見れていない。)

 

特別賞 メーカーの人気力と生産数の問題でほとんどお店に並ばなかったからブログで紹介出来なかったくらい凄い賞 BlueBlue フリッド125S

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話題性 ☆☆☆☆☆(未知数)

釣果実績☆☆☆☆☆(未知数)

入手困難★★★★★

スペック

125mm 37g ヘビーシンキングペンシル

 

※フリッド125Sだけで記事を書こうと思ってたくらいだったのでここの説明は他より長い。

 

ルーブルーからもサーフで使いやすいタイプのシンペン(シンキングペンシル※正確にはヘビーシンキングペンシル)を出してきたか、と言うのが僕の感じたファーストインパクトだった。

 

シンペンはジャンプライズのかっ飛び棒やDUOのウェッジなど、既にそれで十分と言うレベルの物が多く、正直代わり映えがなく既にリップやとさかがついたシンペン(DUOのアクシオンシマノのウィングビーム)は存在していたので特別感もなかった。

 

特徴

速く沈みボトムタッチが明確、リップにより引き抵抗が明確、腹部のリップで尻下がりを改善。

 

個人的な感想では鹿島灘のような遠浅サーフでは速く沈むルアーは使い難いのではないかと思った。

 

僕の思う遠浅サーフのルアーに必要なのモノは

①とにかく飛ぶ(重い)

②弱い抵抗で浮き上がる(軽い)

と言う、矛盾した二点(ダブルスタンダード)をどうやって克服するかを僕は重要視している。

 

それを可能にしたのがヘビーシンキングペンシルと呼ばれるジャンルのルアーで。

 

これはジャンプライズ代表の井上氏がどこかに書いていたのを読んだ話しだが。

 

計画したとき、「ミノー主体に釣りをするサーフではどう動いてるか分からないシンペンは売れない。」と周りに言われたけど作った、結果大成功だったと言うような内容だった。

 

つまり、サーフゲームは10年くらい前に発売されたぶっ飛びくんの出現により大きく変化した事が分かる。

 

ミノーで遠くを狙うのは厳しく、ジグではスローに魅せられない。

 

つまり、これをできるのがシンペンと言うジャンルのルアーの強みなので、速く沈んでしまうフリッドはシンペンとしてどうなのかと僕は思った。

 

ダブルリップの仕組みに気付くまで、ぱっと見で僕の求めるシンペンの条件を蹴っ飛ばしてるルアーだと思った。

 

僕がマットホワイトタイガーカラーに魅了されたのは一瞬だった(ちょろい)

この遊び心あるカラーリングは、見た瞬間に僕の心へ垂直落下した。キャッチフレーズ通りだ、流石のフォールスピードである。

 

今では違うカラーも気になっている、 Blue Blueの人気は止まる事を知らないし僕の Blue Blue熱も止まる事を知らない。

 

方向性はDUOのアクシオンシリーズに近い、ぶっ飛んでアクションが手に伝わりやすい、「分かりやすいシンペン」。

 

アクシオンと大きく違うのはスイム姿勢の良さにある、アクシオンスリムの水中映像を見た時もの凄い尻下がりでサーフルアーのアクションってこんな感じで良いんだって言うのが正直な感想だった。

 

飛ぶ事に特化した後方重心のシンペンの宿命だけどとても魚の泳ぎには見えなかった。

淡水魚でゴーストフィッシュと言う少し奇妙な熱帯魚がいるんだけど水中動画がを見た時それに似てると思った。

 

フリッドのリップはそれを改善するのにも役立っているらしい。(ルアーの尻が下がってるかは実際に見に行く事ができないのでなんとも言えない。)

 

僕は分かりにくいのがシンペンの良さだと思って使っているけどシンペンのアクションに自信の持てない人はきっと多いのだろう。そんな人たちにお勧めしたい。

 

使い分け

海の状況次第でノーマルタイプのシンペンと使い分けもできる。

 

少し荒れてると飛んで早く沈んでアクションしてるのが分かりやすいのもありがたい。

 

僕はシンペンをある程度流して使うので、嘘みたいに波のない日は魚気もなくノーマルなシンペンだとアピールが足りないと感じて流石に心が折れるから全く波のない日はこっちの方がメンタル的に良い。

 

個人的に現在二番手のシンペンなので正直入手難度が高い事もあってあまりお勧めしたくない。

 

後書き

以上、副賞も含めて2020年を飾っただろうサーフルアー5選をほぼ僕の感覚で決めさせてもらった。

 

ヒラメ釣り専用として出されているルアーに限定をすると少なくなるのでそう言ったフィルターはかけなかった。

 

サーフで使うのに実用的で入手困難となっていたものがほぼ今回のメインなので実際に僕のお勧めするルアーとはまた少し違うものになっている。

 

実際にサーフアングラーが使用していたりSNSで話題にしていたルアーから選出したつもりだが思ったよりもサーフ専用ルアーが多くランクインした。

 

そう言う意味でピュアにサーフルアーとして勝負しているDUOのビーチウォーカーシリーズは強いと感じた。

 

シマノも熱砂(ねっさ)と言うシリーズで勝負しているがロッドは好評だけどルアーはそんなに騒がれてる感じがない。

 

それはSNS(特にインスタ)を見ると感じると思うけどDUOのユーザーの方が圧倒的に勢いがある。

 

僕はインスタで最も力を入れていたのがDUOだと感じた、ちょうど僕がインスタを再開したタイミングでモニター募集をしていた事もあってかインスタに投稿してる人みんなDUOのモニターなんじゃないかと錯覚したほど。

 

そしてリモートサーフ感謝祭、ただのフォトコンテストではなく毎日ランキングの発表や抽選会をして1週間を盛り上げていた、あのお祭り感はインスタに多くのユーザーを抱えるDUOだからこそ出来たのだと僕は感じた。

 

正直あのレベルの事をされてしまうと他のメーカーはやりづらいだろうなと思うくらい素晴らしい物だったと僕は思う。

 

入手の難しいものも話題になったと言う理由でランキングに入れている、というか大体がそんな感じになった。

 

多分今年はコロナや色々な要因で少しルアーの入手難度が異常だったと思う、アウトドア系の趣味を始めた人は多かっただろうし、もちろん生産力に影響もあったのではないかと僕は感じた。

 

需要と供給のバランスが崩れやすくなっていたのでルアーの価格高騰などが起きてしまったのではないかと2020年の2月にサーフルアーフィッシングを始めた割にやたら詳しくなった僕は思っている。

自分で書いてて思うけどとてももう初心者の目線ではない。

 

ただ去年のまだコロナに関係の薄い2月には既に実店舗の在庫の枯れを感じていたので自身も含め今年に入ってどれだけアングラー人口が増えたんだろうと感じている。

 

同じ趣味を持った人が増える事はとても嬉しいが、人が増えると釣り場が汚れると言う問題もどうしても避けられないので、各人釣り場には感謝の意を込めて自分が来た時よりも綺麗にして帰ると言う心構えを大切にして欲しい。

 

以上、2020年振返りサーフルアーランキングでした。最後まで読んでいただきありがとうございます。